HD-DVD撤退、そしてブルーレイ
2007年の春から形勢は見えていたとは言うものの、強気を通していたHD-DVD陣営も、結局は実質東芝一社の孤軍奮闘もここに終止符ということだと思います。
教えられるもの、感ずるものは多い訳です。年末に買ってしまった方など・・・いろいろな心配もあります。あらためてメーカーの責任とは事業の存続でもありますが、それを支える経済効果があってのこと言うことでしょう。
一見日本では、ユーザーが市場が決めたとも言えそうですが、実は米国などのソフトや流通など業界が決めたようです。しかし、その業界はユーザーを見ている訳で、大手メーカーほどエンドユーザーが見えていない、舵取りは遅くでも急で、そして無理なものになりやすいようです。
しかし、これで終わりではなく、昨日偶然にもビデオカメラの多様複雑なメディア・フォーマットの課題が新聞に出ていました。これも整理・明確化する必要がある訳で、今回同様の問題を秘めている訳です。(この図もまったく不明確、未整理である意味混沌を表しています。)
次世代DVDの市場構成がシンプルになれば本質が見えてきます。一般が高画質レコーダーを普通に求められるか?価格競争も他フォーマットとの対抗ではなく、競合他社、いや消費者の財布との戦いになると認識すべきでしょう。
地デジに関しては昔からお話していましたが、本来目的は高画質化ではなく、チャンネル数確保であって、それもソースや用途から来る・・・でなく2000年に入いろうとした時のアジア、ワールドワイドでの見た時の放送デジタルへの流れでの乗り遅れ・あせりも多くあったことで、国際的乗り遅れは排除できたものの、先行したはずの米国などの状況は多くの課題を物語っています。
これでハイビジョンも決まったではなく、まだ課題は多い中、その1つに見えたものがあるということで、それに右往左往させられるのはやはり一般ユーザーということでしょう。それなら規格はなぜ統一されなかったのか・・・
しかし、製品は早く、次々、変化するものだけを評価するエンド側にも考えるところはないでしょうか。メーカーもいろいろ出してしまうのではなく、沈思黙考すべき勇気もあるべきということ、これはずっと感じているところです。
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