改造も完成、お待ちかね久々の出力管比較試聴大会です。
6L6GCといえばTU-879でも比較試聴できますが、TU-8300は3極管接続が試聴でき、この球の違った魅力を引き出すことができます。
特に自分はTU-8300の出力トランスをタンゴのU-808に換装してさらにUL(ウルトラリニア)接続に切り替えもできるように改造しています。
これまでのビーム管動作とは違った音色で聴き比べをしてみました。
CCI 6L6GC
こちらはTU-879 Rに付属していたものとおなじものと思われます。
ふっくらとした低音、意外とバランスも良いですね。
ULにするとさらに音が際立ちます。ピアノ、ベースも前に出て、是非ULで使いたい。
これもバラエティーでもっていても面白いですね。
スペアー管で買うか、自分はネットでも安く買いました。

TRONAL 6L6GC
これは秋葉原で安く売ってました。ストレートな形状ですが、ガラスは厚くしっかりしてます。
無駄なく自然に聞ける音。ULにすると元気が出て、ベースもがぜん弾んでくる。これもULですね。
コストパファーマンスが良いと思います。これもトランスをU-808にしたからでしょうか。
タングゾル 6L6GC
太管。外見は東芝製タイプ。
低音にエネルギーがあって、低音目にバランスする。ピアノもひたひたと鳴る。
UL接続にするとシンバルが生きてくる。
GD 6L6GC
こちらも太く大き目の管。全体にふと目の音で、表情もあって好感触。
UL接続にすると、シンバルは細かく響くようになる。
東芝 6L6GC
とても低音・高音バランスが良く、ダイナミックに鳴る。
ピアノも表情豊かで、ベースも弾む。シンバルも繊細。
UL接続でも傾向は同じだが、ピアノの表情がより増す。
Tri 6L6GC
黒プレートでしっかりした出来。
静かになる大人の音は他と違う。ほど良い低音、切れ味は悪くなく、中音にもエネルギー感がる。
UL接続ではシンバルが伸び、中音に張りがでる。
番外
6L6GAY
規格的には6L6GC族の30W タイプより前の19Wクラスですので余裕のない使用になります。(心配な方は電流を下げると良いでしょう。)
音質はマイルドで空気感があり、ふっくら鳴る。
低音に力があって、JAZZファンには楽しいサウンド。
UL接続では、ピアノが奔放に鳴る。独特の音もあるところは好き好き。
ということでお勧めは東芝製ですがこれは今では入手が難しいですね。
最近の球では形態的にはタングゾルが似ていますが、値段からはトロナルが断然お得。余裕のあるところでGDでしょうか。
CCIは楽しめるので持っておきたいところ。TU-879でお持ちなら、TU-8300で試して頂きたいですね。
Triは本来の6L6離れした音ですが、上のクラスのKT-88、6550でなくて、という方向きでしょうか。
左からCCI,トロナル、タングゾル、東芝、ゴールデン・ドラゴン、Triの6L6GC、形状・大きさも様々。右は6L6GAY
それにしても、意外に3結動作での比較が面白かったこと、同じ6L6で音が違うところは3結でも出ました。
やはりUL接続で音のバランス、ビーム管的良さも光ります。
そんな点ではTU-8300のオリジナルのトランスにはSG端子がないことが残念。やはり、出力トランスをU-808(SG端子付)への換装をやって、上へのクラスへの改造して本当のTU-LAB、TU-8300の魅力が出てくると思います。せっかくそのための板金構造になっている訳ですが、乗せ換えする方は少ないのでは。自分もU-808より上のクラスへの乗せ換えを考えたりしますがこのアンプの良さは原音追求などではなく、いろいろ試せることの楽しみと思う時、はたしてXE-20までへの換装が必要なのかどうか・・・手持ちにはFW-20Sがあるのですが
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