TU-8300 出力管差し替え試聴最終
ご報告が遅れておりました。6F6族、6V6族です。
こうした球も歴史的にみる評価時期で明暗がありますが
懐かしさも手伝って、なかなか良い音がしてくれます。
TU-8300は実験ができるようになっていますが、オリジナルそのままでは電流を流し過ぎになります。自分はバイアス電流の可変範囲の下限を35mA程度と広くしました。
6F6の3結はオルソンアンプの時代から評価が高かった訳です。
6F6GT シルバニア
③低音はふっくら、ピアノのまろやか、響きがあってライブ感有り。
スケールは大きくないですがまとまりのある音。シンバルは細く綺麗。
UL:あまり変わらない、やや表情がつき、少し音があれる感じはあるが好き好きというところでしょうか。
6F6G RCA
③シルバニアより低音の力は弱、シンバルはより金属的で、小編成でも良く鳴りそう。
ピアノは甘く、また響きもあり。
UL:シンバルが通って、適度にめりはりもつき、オールドファンにも喜ばれそうな音。
6F6G international
③低音はふっくら、響きも適度にあって、ピアノは甘く切なさもあり、前には出ない。
UL:あまり変わらない
6φ6M1 ロシア
6F6の互換球。切れ良く、ピアノ音の立ち上がりも良くもっちりと太い。低音も力がある。
UL:シンバルが冴え、楽しい。
6φ6C
まとまりがあるが、低域はあまり出ない。
UL:ピアノが冴え、シンバルが映える。
6F6族の概観比較
6K6
米国のラジオ球で知られる球
ピアノは丸く、低音はふっくら軽い。
UL:まとまりは良く、勢いもあってシンバルが細かく響く。
6V6 エレハモ
シンバル切れも良く、また響く。ピッチカートもはずむ。
UL:シンバルの抜け切れが良い。
6V6 タングゾル
ピアノは自然で、切れもあって好ましい。低域もよくはずむ。
UL:だんぜん楽しく聞ける、低音もがんばって鳴る。
6V6G マルコーニ
ピアノはねっとりしてまた丸い。表情は豊で、低音に力がある。
UL:シンバルの響きがよくなる。よりキャラクターが出る、着色感はあるが、良く聴かせてくれる。
良いようです。
6F6のロシア互換球はネットオークションで入手できます。
ということで聞いてきた出力管さしかえもとりあえず終わりが近づいて参りました。
これまで行った各種差し替え実験は「オーディオ」のカテゴリーからご覧ください。
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