直熱管3極管ユニーバーサルアンプ
連日のアップのとおりですがアドバンスの2A3シングルアンプHC-2SEを改造、というかベースに作ったことになります。
2週間ほど前に、このアンプの回路概要が判った段階で、数年検討していたアンプができそうと
思って、行動に移しました。改造にかかった費用は余剰のU-808を除き1万5千円ほどでしょうか。
これが真相ということになります。それではお待ちかねの出力管差し替え試聴です。
VT-25 (10)VT-25Sylvania
3極管としては大変古典的な球です。ご覧のようにフィラメントはトリエーテッド・タングステンで明るく輝きます。
音も驚きました。爽やか、はずむ、けっして古典的な音ではないですね。びっくりしました。
スネアのワイヤー音も細かく綺麗、ベースのボーイングもリアル、低音もしまり良く気持ちがいいです。
ピアノは熱っぽい音が出ます。JAZZなら楽しめる球ですね。
Vf=7.5V、Rp=5K、Rk=1.5Kで試聴。
VT-62(801)
有名な送信管でアンプ自作でも人気があった球です。この球も美しく明るく輝きます。
音は楽器の分離度も良く、繊細、しっとりと鳴ります。ピアノなどは美しい。
シンバルには、色がつきますがこれは好みでしょう。
Vf=7.5V、Rp=5K、Rk=1.5Kで試聴。
VT-52
45の上を行くとも言われる球です。シルバニアのこの球はウェスタンと違いファイラメントが6.3Vです。
ピアノはまろやかで、分離度も高い、ベースもしっかり鳴り、シンバルなどの金属音もしっかりしてます。
ドラムのダイナミックスも有りますが、シンバルやスネアの響きには特有なものがあります。中低域がしっかりした印象です。
Vf=6.3V、Rp=3.5K、Rk=1.5Kで試聴
PX-25A
欧州の300Bとでも言いましょうか。
フィラメントが4V、ソケットは特殊ですが、アダプターを作りました。
(実は2年前に作ってあった)
購入してから15年、やっと音を聴くことができました。今回はRk=750なので真価とは言えませんが。
音はライブ感がたっぷりあって、ピアノは艶があり、楽器のメリハリがたっぷりあります。ベースはしっかり延びていて、輪郭もしっかり、響きも綺麗。
シンバルの響きは細く、スネアも細かく、良く分離します。ダイナミックスも有って各楽器が鮮明に鳴るのはさすがです。
キットのアンプ改造で本来の2A3に加え、代表格の300B、そして長年溜まっていた名球をここまで簡単に聴くことが出来たは感激でした。
もちろん1つ1つの球の力を発揮したアンプを作るのが正統でしょう。
しかし、それにはあまりに時間も労力もそして資金も、人生がいくつも必要でしょう。
過去からの球の特性と出会えたことは、楽しく幸せなことで有り、球たちにとって嬉しい瞬間であったと思います。
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