エレキット TU-8233 自動検出動作を考える
TU-8233に搭載される2A3/300Bの自動検出動作についてです。
1つのアンプでいく種類もの真空管がさしかえれられば、音質の違いなどを楽しみオーディオの楽しみは格段増える。
それが実現できるのは類似した真空管であり、かなり違うものであれば各種パラメータを手動できりかえて対応するという方法ももちろんある。
切替は煩雑で有り、間違えれば当然真空管を痛めてしまうということもある。
そこで自動切替であるけれど、エレキットの次発売の製品ではそれを実現しているという。
それも日本のオーディオマニア愛好の音の良いと言われた定番真空管2A3と、60年代、70年代ではまず入手が難しく高嶺の花であった300Bの差し替えが可能という。
エレキットではTU-8300の頃より、マイコンを搭載して、真空管のヒートアップや保護の管理をしてきた。
比較的最近出たTU-8100など各所の電圧・電流をマイコンで監視している。余談になるけれど以前の改造ではこれらマイコンの監視制御が制限となり、定数を変更することを経験している。
さらに進めれば、挿されている真空管を判別したり、その真空管にあった動作を設定する・・・ということも可能になってくるということか。
たぶん、保護動作もあるので想像するのはまずフィラメント電圧を2.5Vとしてその時の電流を見る。この電流値により300Bであるか2A3であるかを判別するのではないだろうか。
そこで300Bであろうとなればフィラメント電圧を5Vに上げて行くが、ここで電流が規定値を越えれば保護動作が働く。保護をする必要がなければフィラメント電圧を5Vとして、所定の時間後、B電圧を印加えるのでないだろうか。
ここでも規定値を越えれば保護が働くという仕組みではないだろうか。
定数や動作などを2つの球で変えているかもしれない。保護的に働く自己バイアスを採用しているかもしれないし、動作点を変えられる固定バイアスで、2種の真空管で変えているかもしれない。2種で切替は行われており表示のLEDの色が変わるようになっている。
誤動作や真空管の規格外で真空管を傷めないような保護策はいろいろされているはずだ。
個人的にはもっと多くの直熱管差し替えられれば夢の真空管アンプになると思うが
それはこのアンプのプログラムの作り方、仕様次第。保護・判別を確実にするには欲ばれないというところのように思う。
手動でやり、パラメータを直読することで保護を考えたというのが自分がHC-2Eでやった方法だと思う。
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