失なわれた音10 長岡鉄男さん2
長岡鉄男さんは、もちろんステレオ誌で数々のオーディオ評論家と肩を並べ、ベストバイなど評論を書かれていましたが、やはりFM誌でのハンドメイドの記事は他の評論家とは別格なものがありました。
長岡さんに直々の教えて頂いたことがいくつもあります。以前書いた自分の作ったスピーカーを雑誌の企画で聴いて頂いた時のこと。自分は長岡さんの後でただ、試聴の様子を見ていたにすぎないのですが、他に誰もいない試聴室でご自身の試聴盤を持ちこんで、丹念に機混んで行く姿勢。まず最初に流れてきたのは、クラシックでもなく、JAZZでもありませんでした。
あの瞬間は忘れもしない・・・、BOSTONの「More Than A Felling」でした。あの鮮烈でクリアーに分離したでもダイナミックなサウンド。
もう35年前の2時間ほどの出来事ですが、物静かな質問や語り口は記事を読んで知っている長岡さんのイメージとは大きく違うものでした。音に対する真摯なとりくみとでも言いましょうか、本質を追いこんで行くプロセスを見せていただいた貴重な体験でした。
バックナンバー探しましたが自分回は見つからず代用画像です・・聞いて頂いたのはパイオニアのPE101でコンクリートホーンのドライバーを作ったものです。
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