失われた音6 システムとシンプルさ
久々の昼間の時間帯で、そこそこ?の音量で鳴らします。快音!
永年つきつめてきましたが、結果はけっしてシンプルなシステムでない、大きさもデカイです。古いものもありますが、でも、良いものは今でもそれなりの音がでますね。
デジタル時代になって、システムがシンプルになったということがあります。
それは使い勝手的にも、考え方としても大変良いことと思います。
ハンドメイドオーディオでもそれは同様でしょう。
ここに今から45年前の初心者向けの月刊雑誌があります。製作はアンプが多いですね。
出力管は6BM8、6R-A8、6GA4と言ったところで、今ほど大型管が出てきません。製作の容易さもあってシングルアンプがほとんど。トランスはラックス、山水。当時タンゴはまだ2級品扱い以前であったと思います。それにしても真空管が全盛で、正直トランジスタで作るアンプはまだラジオ用だったのです。
上記出力管も6BM8以外は現在復刻されていません。トランスも同様。
東芝6GA4(1960年代製造のもの)
NEC 6R-A8(1960年代製造のもの)
以上、「真空管の宝箱」より
http://mtomisan.my.coocan.jp/page058.html
上記2管の実際の試聴結果は↓このあたりです。
http://mtomisan.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/tu-880-d692.html
http://mtomisan.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/tu-8300tu-lab-4.html
http://mtomisan.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/tu-8300-3dc9.html
僕らはキットなどで今、当時の入門同様のことができそうな錯覚をしてしまいますが、けっしてそんなことはないのです。けっして単なる懐かしいとか古い時代は良かったではなく、当時を経験する自分でも「古きをたずねて現代視点で新しきを知る」という反省研究をしなければと思う今日この頃です。
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