直熱3極管 2A3の音2
今月号のMJ誌に製作記事が出ていますが、今音の良い真空管として価格も比較的手ごろで入手性も良いのは2A3というところがあります。
自分が作って長い間聞いているのは前段が三極管の2段増幅で2A3としてはオーソドックスな音ですが、本年一連の実験を行った直熱管ユニバーサルアンプのベースとなったHC-2はSRPPドライブで2A3の音ながら現代のデジタルソースにも合う馬力ある魅力的な音を出してくれました。もちろん出力トランスをU808に換装したということもあると思います。SRPPのよるドライブ回路は2A3アンプをはじめとして過去より作例が多く、皆さんの2A3という球の良さを出すという研究の成果なのかもしれません。冒頭に上げたMJ誌の記事もやはりSRPPのドライブです。他には直熱3極管のドライブでは300Bアンプで多い前段パワー管によるドライブがありますが、強力ながらたとえ3極接続にしても、思想の統一性としては形態、思想的美しさでは疑問を残すところでもあります。結局は本来の2A3の音、その可能性をどこまで出せるか、良い音が出て当然と思われるほどの名声のある真空管だけに大切にしたいところです。入手が難しかった頃が何か夢のようですが、ファンが増えて欲しい真空管であります。
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