フォノイコライザー回路の聴き比べ
ラックスのSQ-38Dのオリジナル版(復刻版とは異なり6R-A8PP。50年近く前のもの)の修理復元から、ヘッドホンアンプ回路、スタックスの新旧イヤースピーカードライバー回路搭載と改造を加え、音響部品パーツ交換、回路のストレート化、さらに内部スペースを確保、フォノ1はオリジナルのラックスのEQ、フォノ2が自分の作ったフォノEQを差し替えられるという改造までやって参りました。
ということで第一弾はクォードタイプのEQ回路。試聴は当時をリファレンスであったと思われるシュアーV-15タイプⅡとしました。フォノ1のラックスの回路は結構艶めかしい、ダイナミックスのある音でこれと比較すると、意外にもおとなしい平面的な感じがあります。もちろん過去より言われるようにゲインが小さいEQで有り、基本定数では偏移誤差も大きいなど課題のあるのがクォード型でもあります。
もちろん音量が合うように試聴比較しましたが、良さに発揮には検討がまだ必要と思います。あらためてSQ-38DSのプリEQはこのアンプのトータルで大変バランスがとれた、音楽を聴くのによくできているとあらためて思いました。
さてすでに、次の用意としてマランツ型、マッキン型の試作が進んでいます。SQ-38Dが活躍していた頃の自分は今からみれば技術も耳も全然出来ていなかったですが、その後、アンプ製作を初めても、製作工数や資金に苦しんで、音質評価や様々のトライが積み残されてきたと思います。もちろん大変個人的な話なのなのですが、今それを楽しみながら心行くまでできる環境が作れて来た、あたかもタイムマシンに乗って当時出来なかったかった挑戦と試聴ができるという感じだと思います。そうした1つ1つの過去の答えが現在を果たして変えるのか・・・楽しみです。
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