実験アンプ、電源部拡張
後方に伸ばして、スペースを作った部分にスクリーングリッド用の電源を製作しました。B電源電圧は切り替えになりますし、定電圧ではないのでスクリーングリッド電圧が定格を越えないような工夫も必要です。
ということでスクリーングリッド電源は電圧を固定化するために昔懐かしい定電圧放電管を使用し、MOSFETのレギュレータを左右チャンネル別々に入れることにしました。
手持ちに95V、105V、150Vの放電管があって、ピン接続も共通ですので差し替えで電圧を決めることができます。切り替えスイッチを設け、定電圧にするかしないか(電圧制限がない場合)が選べます。
前回の試聴ではスクリーングリッド電圧の制限から電源電圧を一番下げて試聴した50C5などにはSG電圧制限から解放されB電圧のみ上げることができるということで早速試聴です。B電源電圧は130V越、放電管にVR105MTを使いスクリーングリッド電圧は実測105V前後に固定されています。50C5では以前行ったUL接続などと比べると、歪感は多いながらも快活自由で、やや粗い感じですが、ライブ感のある音作りになります。具体的にはシンバルやスネアの響きが粗いことでしょうが、多極管接続ながら低音がさほど軽くなることもバランスを保ちかつパワフルなところは優等生的でない面白さだと思います。この試聴前、SG電源検討では30A5でもレギュレータを入れることでパワフル感もあり、3結、ULだけがすべてではないとい感じがしてます。これも球によって違うと思います。SG電圧の制限のある球では3結、ULでは電源電圧を下げるという方法になり、出力だけでなく、音の印象も少し変わるところもあると思います。もちろんUL用の巻き線を別に用意するようなことができれば別でしょうが。ということで、電源電圧を変更しやすくすること、スクリーングリッド電圧の監視機能の追加がユニバーサル化で必要になってきます。
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