実験アンプで著名管を聴く 夏休み試聴会報告
真空管アンプブームと言っても、お定まりの球ばかりではつまらないので、変わった球を鳴らしてレポートしておりますが、あまりマイナーではつまらない・・・ということで夏休みスペシャルです。
6G-B8
国産の大出力パワー管。
Vb=245V、Ib=85mA、3結、Rk=100Ω
無線と実験にはなかなか出てこない球でしたが、少年が読む初歩のラジオや、電波技術の別冊には出てくる球でした。
バスドラはふっくら鳴って、ベースは甘く、スネアは少しささくれた音。ピアノは熱っぽく鳴り中低音で膨らむ。小型スピーカーらしくない楽しい音が出てきます。
この海外管を知らない少年(60年代ではまず入手できない)にはとにかく大出力の夢のような球でした。
EL12N
管球王国で知りました。ヨーロッパ管独特のソケットですが変換ソケットを作ったら他にもいろいろに使えました。
変わった形です。
これがその自作ソケットです。
Vb=240V、Ib=70mA、Rk=100Ω、UL接続で試聴。
シンバルが冴え、少しあらけずりながらピアノが前に出ます。元気な音です。
ヤフオクなどで見かける、比較的高くない球です。
F2a11
無線と実験で知りましたが、ヨーロッパ管ということも有りあまり見かけない球です。
Rb=255V Ib=75 mA、RL=5KΩ、Rk=100Ω UL接続で試聴。
ピアノ音はピンピンと立っていて、アタック感が強い。シンバルやスネアはよく切れ、しっかりしています。低音はしまってゆとりがあります。
ベースが金属で通風?穴があります。
EL156
レコードのカッティングマシンの出力に使われていたということで有名。管のガラスも厚く重いです。
Vb=240V、Ib=95mA、RL=2.5KΩ、Rk100Ω UL接続で試聴。
低音はしまっていて自然。ピアノなど、ダイナミックで自然、ぱんと鳴る感じ。
スネア、シンバルは響きが強い。
後編の米国管に続く。
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