工房 テープデッキの修理
出張中に届いたもの中には「平ベルト」があります。
何台もオープンデッキを使ってきましたが、電源が入って動きそうな2台を発掘。工房準備の成果でメンテもできる環境になってきました、1台19cm4トラ2ch。もう1台がオープンのマルチトラッカーで38cm4トラ4ch。後者はキャプスタンが回りません。
開けてみるとキャプスタンモーターのベルトが溶けて無くなっていました。修理の場合、困るのが部品とマニュアルがなければ組み立て分解のし方、確認調整の仕方でしょう。原因が類推できても修理ができない場合もあります。今回、分解もし易く、動作も判り易かったです。出張前に寸法を割り出し、ヤフオクでベルトを発注してありました。
良く洗浄をした後、平ベルトを取り付けました。寸法も良かったようです。
4ch録音のテープが見つからなかったので19cm4トラ2chのテープをかけてみました。
懐かしい10インチの生録テープが出てきました。スコッチのスタジオ用、プロ用のテープが多いですね。録音は会場のラインで貰って、エアをSONYのコンデンサーマイク2本で自作のミキサーでミックスして録音したものでしょう。再生してみると、北村英治と増田一郎のJAZZライブ。当時マスタフォンという会社がこのあたりをやっていました。自分は大学で音響を専攻し、クラブは音響研究会で、アンプなどオーディオ機器を製作、レコーディングエンジニアをそれとなく目指し、他大学の音楽クラブのコンサートのPA録音を頼まれいろいろやってました。その後オーディオメーカーに入り、プライベートで電子楽器を製作していたことで電子楽器設計に転職して行きます。そのころある大手のレコーディングスタジオからエンジニアの話がありましたが断ったことを思いだしました。声をかけてくれた著名なミキサーの方もずいぶん前に故人になっています。
テープは山野ホールでのライブであったと思いますが久々に懐かしい音が響きました。
工房を整備して行くといろいろなモノも整備されますが、懐かしいいろいろも甦ってきます。
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