TU-8200の動作切り替えでの音質差で工房整備
アンプ作りを始めた1960年代、まだ少年の「自作」であった訳ですが、入門者は決まってシングルアンプ、しかし当時のシングル用のトランスにはSG端子がありました。トランジスタアンプに移行する時期であり、スピーカーも効率からf特の時代であり、出力は少しでもほしいというだけに出力の減ってしまう3結よりはULは好まれたと思います。そんなころから3結・UL・5極の音質差を経験して、3結や過去のエレキットのアンプではSG端子付きのトランスに換装していました。言葉以外でその差を説明する方法と思い工房を整備しました。
整理したらUA-100が出てきましたので、余っているノートPCにドライバーを入れました。サウンド・イットにはスぺアナ機能があります。
歪率計の解析出力をアナライズします。
上から5極(実際はビーム管)、3結、UL接続の1kHzサイン波入力の歪 成分、1W出力時です。
5極動作は奇数次の主体で2次は3次以下の量です。4次以上の偶数次はほとんどありません。3結では2次が大きく 高次へと綺麗に減っています。ULでは3次以上の成分が急激に減っています。3結でももっと出力の小さいところで計測すれば高次成分はもっと少ないと思います。
一見測定からは3結が歪が多く意外と思いますが成分分布が自然でそれが3結独特のマイルドな音を作るように思います。6L6のUL接続は5極に比べ出力の減り方はわずかですが、歪成分の変化は大きく変わっていて、これがやはり音質差なのだと思います。
高調波の音質に果たす役割はTU-8200の組み立て説明書18頁に「真空管の魅力」として説明されています。
最近はトップカバーがはずれた状態が普通になってきましたが、それでも動作選択のジャンパー差し替えはやりやすいものではありません。
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