エレキットTU-8200 工作雑感とヒント
組み立てで感じたことは、これまで製作力量で結果が分かれた部分への工夫合わせこみがされていることです。たとえば、部品の種類。抵抗は相当定数種類が減らされて部品マウントのかんたんになったことがあります。基板組み合わせによる構造・配線化はより進んでおりこのはめ合わせの順番調整などは設計段階で十分力が入れられているように思います。反面不動作や組み立てのまちがい、改造などで手を入れることにはかなり手間どることになります。また内部構造、電源トランス取りつけを見ても階層構造で複雑です。それだけに工作の注意点としては確実にここの基板を仕上げておくことで、構造部品の半田付けの失敗には初心者は十分な注意が必要です。組み立てマニュアルは熟読し、納得の上の工作が早道です。
本来6L6のシングルアンプであれば部品はこの半分でしょうが、今回注目する自動バイアス回路部分で部品数が増えています。またこの部分で保護回路の検出も行っており、保護はフォトカプラーを利用してB電源を制御しています。自分はTU-8230やTU-8233の回路は見ていないのですが、TU-8300やTU-8100ではマイコンを搭載しての保護制御でしたので、同様を考えていましたがこれは想像がはずれました。自動バイアス回路については固定バイアスが検出抵抗部分電圧の自己バイアスで制御され、その電圧が範囲を超えるとヒステリシスコンパレータが動作、フォトカプラーを制御という動作のようです。
動作切り替えは基板上のジャンパーピン差し替えで、出力トランスにUL用タップ付きとなって実現しています。トランス換装はスペースとの相談ですが、カバーで見えないのであれば、音質に不満があるかでしょうが、大型トランスの内蔵は難しいと思います。
個人的には過去すべてのエレキットでバイアス電流と電源電圧の監視を行っているので機能なしで出力管の差し替えにはやや不満が残ります。
改造のアイデアはいろいろありますが、その前に機能の確認と出力管差し替えの計画など、楽しめるTU-8200だと思います。
差し替え管を考えるだけで楽しくなります。
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はじめまして、私も先日TU-8200を購入しました。
初めての真空管アンプ作成の為、参考にさせてもらっています。
もし改造した場合、材料や方法等も教えてください♪
改造する技術や知識は無いんですけどね。。。
投稿: motu | 2014年2月 3日 (月) 18時50分
書き込みありがとうございます。
ご質問、ご要望大歓迎です!
TU-8200は思っていた以上のアンプ・・・
作ってみてそう感じます。
じっくり製作してみてください。
投稿: 初恋天使 | 2014年2月 4日 (火) 00時32分
初めまして。何度か記事を拝見させていただいていた者です。
うちで東芝傘ロゴ時代のセパレートステレオがあり、いろいろ調べたのですが…
なかなか情報がなくて。
もしかして知っているのではと思い投稿させて頂きました。
FM-MPX STEREO SP-660
と書いてありました。
お時間がありましたら、何か知っておりましたら是非教えていただけませんでしょうか?よろしくお願いします。
投稿: fkt | 2014年2月26日 (水) 09時12分