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2014年3月30日 (日)

TU-8200 出力管挿し換え

だいたい挿せる球種の試聴は終わったと思っていましたが残っていました。

6n3c

パッケージからはソ連時代のもののようですが、6L6GC互換と言われている球です。

R0037445

評判ではナチュラルというのがあるようですが、ソースは選ばないながら、やや粗く乾いたサウンドです。測った値からは低域はややしまっているのもうなづけます。これは球の素性(内部インピーダンス)でスピーカーのようにエージングで大きく変わるものではないと思います。もちろん諸特性は変化しますのでそれにより音のバランスは変わらない訳ではありませんが経験からは聴きなれる・音の性格把握が身に着くという要素もあると思います。

ULと3結の音質差は思ったより小さく、3結では感度がさがり、やや大人しい感じになります。いやな着色は小さく、値段の安いので普段使いには良い球かもしれません。

R0037444

3結 -24.5dB入力 1W時 歪2.5% 最大出力 3W(歪10%) DF約10

UL接続 -28dB入力 1W時 歪2.4% 最大出力 4.8W(歪10%) DF約10

6n3c-E

 

R0037468

こちらも6L6GC互換と言われている球ですが、ベースだけでなく管構造も違います。
これが世の中でこちらが本当の6L6GC互換と言われる理由でしょう。

音も違っていて、しっかりした中低域でライブ感があります。
3結にするとやや音が引っ込んだ分、やや広がりは出て雰囲気は出てきますが、
その分、熱や芯と言ったものは少なくなる感じです。

R0037467

3結 -25.5dB入力 1W時 歪2.3% 最大出力 3.4W(歪10%) DF約12

UL接続 -29dB入力 1W時 歪2% 最大出力 6W(歪10%) DF約4.5

5881WXT

R0037474

本来はKT-88などより、下クラスの規格の球としての製作記事を記憶します。
内部構造は先ほど6c3-Eに似ていまし、測定値からも同じ種類の球ではないかと思われます
音質の傾向も同じですが中低域でクセが感じられます。これは組み合わせるスピーカーで良否が出る感じがします。

R0037473

3結 -25dB入力 1W時 歪2.2% 最大出力 3.5W(歪10%) DF約12

UL接続 -29dB入力 1W時 歪2% 最大出力 6W(歪10%) DF約6

5881/6L6WGC

R0037476

こちらが6L6系との互換が名前とし出ています。
構造は似た感じですが内部インピーダンスなどからは一連のものとは同一ではないようです。
ULでは高域の付帯音が気になり、3結では低域がボン付きますが、これは組み合わせるスピーカーで
やはり違いが出てくるところです。

R0037475

3結 -25dB入力 1W時 歪2.5% 最大出力 3.4W(歪10%) DF約5

UL接続 -28dB入力 1W時 歪2.6% 最大出力 5.9W(歪10%) DF約5

7027

R0037472

こちらは一連のロシア球とは違い、RCAのビンテージ球で、内部も違った形です。
本来6L6GCには置き換えらそうですが、TU-8200に関してはそのまま差替えができない
ピン配置です。あまり書かれることがないのですが、エレキットのTU-879に始まる
出力管差替えアンプはEL34を挿せるように1ピンをカソードに接続しています。
したがって6L6似のピン配置でも1ピンが他電極(カソード、第3グリッド以外)に接続されている球はそのまま挿せません。
今回使用したアダプターはこの1ピンの接続を切るためのものです。
試聴結果は3結、ULともしっかりした音で、バランスも良く安定したものです。

R0037471

3結 -25dB入力 1W時 歪3.2% 最大出力 3.4W(歪10%) DF約20

UL接続 -28.5dB入力 1W時 歪2.5% 最大出力 5.8W(歪10%) DF約10

ということで、一連の挿しかえ試聴もだいたい管種をカバーしたと思います。
あとはKT-88、KT-66、EL34、6L6GCと言った代表管の現行管の試聴(ビンテージ管・オリジナル管は試聴済)となります。

R0037477

左より、4本がロシア管で中3本は似ている、右は7027と変換ソケット

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オーディオ」カテゴリの記事

コメント

初めてまして
最初の6П3Сと言う球は6L6GCの相当菅ではあるが
容量が少し少ないやつでしょうか?
もしそうだとしたら長時間使って球がくたびれるのが早いって事ありますか?
別のサイトで見たら球代は安い様なので
候補に入れるかと思ってましたが

かきこみありがとうございます。
TU-8200での動作実測値ではクラス下の5881相当としても規格内ですので問題はないと思います。
安価で魅力的でも有りTU-8200ででの6L6族のバリエーションとして十分楽しめる面白い球だと思います。

また質問ですが
5結の試験はされてない様ですが
それも問題無しでしょうか?
6П3Сですけども
それも問題無しならは
購入したいと思ってます

かきこみありがとうございます。
だいぶ前の事で元データを掘り起こしていないのですが、ビーム接続も試験していたはずです。スイッチ切替にしていますので難しいことではなかったと思います。
ブログに記載しなかったのはビーム接続はTU-879で出来たからで、ここではこのモデルで新設ということもあって3結とULを記載した感じがします。
今となっては、TU-8200では3モードの切替えができるので記載しておけばよかったと思います。
真空管アンプ全盛の50年前は確かに3極管や3極管接続の評価が非常に高く、歪みの多い5極管やビーム管(接続)はハイファイでないという極端な雰囲気もあったようですが、後に石の時代になって歪率が下がって真空管の音にはそれぞれ音色が個性。特に楽器アンプでは6L6や6V6の音も良い、これはビーム管の快活で抜けの良い音が出るところで、TU-8200ではそのあたりが切り替えられるところは魅力な部分です。時間をとって再度検証したいと思います。

今晩は
6П3С入手しました
1963年12月の製造の様です
怪しげな作り怪しげなキリル文字で
いい味出してますね…笑
UL結合で試運転してます
因みに前段はNEC 12au7 です
ロシア民謡のレコードあったので
聴いてました


12月→7月かも?

ナショナル6ca7
PM EL34
EH 6L6 GC
? 6П3С
と使ってみましたが
好みは
ナショナル6ca7と?6П3Сですかな
今のところ
ナショナル6ca7はブチブチ音が出る様になって
サヨナラしました
NOSが販売されてる店もある様ですが
高い…

書き込みありがとうございます。

6П3Сはみかけもしっかりしてますが

音のほうも

TU-8200のビーム/UL/3結の切り替えで
楽しめる球だと思います。

当方は6L6-EHが今挿さっていると思いますが
久々に差し替えてみたいと思います。

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