TU-8200 出力管差替え試聴 6L6GC
キットに付属している真空管がエレハモの6L6GCです。
前回ビンテージの東芝のHiFi管を差替えて素晴らしい音がでました。
コラム的に入れた前回のブログにもあるように、6L6は60年代製作をはじめた方には独特の球です。
国産しか考えられない当時、6CA7と言えばプロ(業務)用的な印象が有って、(6GB8は稀で射程の外)
多くの若年自作派はMT(ミニチュア)管が基本でした。その中でGT管中クラスの代表格が6L6(もう当時GC)でした。
MT管が主流という当時、割高であった6L6GCで真空管アンプ製作をスタートしたという方は恵まれていたと思います。
今思うと子供たちの手配線にMT管の密度は持て余すところもありましたので、6L6GC のようなGT管で、ラグ版なりで部品を固定して確実な配線するという工作ももっと評価されて良かったのではないかと思います。
さて試聴ですが正直ビーム管である6L6GCの5極管接続の音質は元気で楽しいのですが多種多様な音楽鑑賞にはキャラクターが強すぎるように思っています。
ということでここでは試聴はUL接続と3結で行っています。
Tung-SOL 6L6GC
これはビンテージ管ではなく現行管でロシア製ではないかと思いますが、東芝の6L6GCと同じような海坊主的な風貌で、ゲッターが横にあるタイプです。
見た目似ているのです。
音質はクラシックなどでストリングスが堅い感じですが、JAZZではベースは軽く豊でシンバルの響きも緻密で良いものを持っていると思います。
UL接続 -27.5dB入力、1W時1.2% 最大出力6W(10%)
3結時 -24dB入力 1W時0.7% 最大出力3.6W(10%)
Tri 6L6GC
このブランドの真空管はガラスも厚めでしっかりしておりロゴもゴールドで一見してしっかりしています。(ある時期だけなのかもしれませんが球が熱いうちに触るとロゴが落ちてしまいます)
プレートの構造材質はオリジナル系とは違うようで、黒い表面のつやのある仕上げです。
前の球とは異なる音質でクラシックの弦は柔らか、ジャズのリズム体は良く抜けており、フュージョンでのアコースティック、ボーカルなどの音は良く抜けて奥行き感があります。
UL接続 -27dB入力、1W時1.2% 最大出力6.6W(10%)
3結時 -24dB入力 1W時1.6% 最大出力3.7W(10%)
6L6GC現行管、後篇に続く。
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