TU-8200を楽しむ
このブログを継続的にご閲覧の方はTU-8200は楽しめるところが多いことは想像していただけると思います。
それも私のように、改造や増設をしなくても可能であるところも魅力でしょう。
私はメーカーの上げている真空管以外も試したいとか、比較交換実験を効率的にしたいことから改造・増設をしていいるだけですので
ある範囲、内容では無改造で楽しめます。
真空管アンプ、特にTU-8200のようなシングルアンプは理想的な増幅をするわけではないので
音楽ソースやスピーカーなど条件に完璧に対応できる訳ではありません。
それだけに、何らかの方法で音質や動作的バラエティーに対応できればということになります。
説明書にも記載ありますように、コンデンサの種類、ボリウムなど受動素子による音質変化はそれほど
大きなものではありません。
また真空管の銘柄も特性や構造が明らかに違うのであれば別ですが音質はさほど大きくはありません。
特に出力トランスや本来の真空管増幅で出てくる個性に比べれば使っているうちに生ずる音質変化はある範囲のものです。
不良部品に近く、初通電時では特性が出てない・・・なんてなのは別ですが。
しかし実際に音質が変わったという話を聞きましたが、正体は設計が悪く抵抗に十分な容量がなく焦げて抵抗値が変わり
動作点が変わっていた・・・これは確かに通電で音が変わります。
スピーカーの材料のなじみのようなものは最初からコクコク変化しますが、変わらないというのではなく、その変化量と
性質の話で、それがわかるほど他の条件を理想的にすることは簡単ではないということです。
もちろん真空管の動作電圧・電流を観測しているとこれが時間的に変われば確かに音質は変わります。
ということでもしTU-8200をお持ちなら交換できる真空管を最低2種くらいは持っていたほうが楽しいと思います。
その真空管選びなら、当ブログを参考にしていただければと思います。
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au8200の事を調べていたらここに辿り着きました。購入を検討していますが、当方真空管アンプは初めてです。お尋ねしますが、現在JBL4312Eでジャズを中心に聞いています。このアンプで私のスピーカーを上手く鳴らせるでしょうか。
投稿: シマネコ | 2015年6月11日 (木) 23時36分
シマネコさんこんにちは。
ご来訪ありがとうございます。参考になるか解りませんが・・・
このブログの後になりますが「管球王国75号」などを見るとTU-8200の評価は思った以上に高い感じがあります。(別に販売店さんや出版社さんのスペシャルバージョンの必要もないと思いますが。)評価すべきところは組み立て後もいじれるところが多いことでしょう。出力管差し替え×動作種類3種でかなり音を変えることができますので。また電源電圧はこの手のアンプでは高い方ではないのですが、オートバイアス回路で出力管の力が出て
いて、単なる自己バイアスでの差し替えでは出来ないところを実現していると思います。結果アンプにも球にも無理が少なく好ましい結果になっているように思います。出てくる音は好みもあると思いますが聴かれる音楽や選ばれたスピーカからはそう悪い結果にはならないように思います。出力管種の差し替えはかなり音が変わりますのでより良いところを見つける旅に出る試行錯誤の日々も、またその先のその日の気分や演奏アーティストで差し替えるのもまた楽しいものではないでしょうか。
投稿: 初恋天使(管理人)初恋天使 | 2015年6月12日 (金) 23時59分
ご返信ありがとうございます。
オートバイアスというのは面倒な調整がなくて初心者にはありがたいですね。おっしゃるようにジャンルによって気軽に球を変えられそうですね。ただ頻繁に球を変えてソケットの部分が痛まないのか心配ですけどどうなんでしょうか?
工作も好きですし、価格も手が届きそうなので購入したいなと思います。ありがとうございました。
投稿: シマネコ | 2015年6月13日 (土) 07時42分
シマネコさん
TU-8200のソケットはタイトタイプのかなりしっかりした良質のものが使われているので挿し替えではそう心配ないと思います。しかし動作切り替えはジャンパ線でこちらはすぐにユルユルになってしまい私は禁断のスイッチに入れ替えてしまいました。
ソケットの方はスペアを求めておく、ストレート変換ソケットを作り、本体に挿してそちら側で差し替えるという方法もありますね。私の場合ブログにあるように相当差し替えを行ってますがいまのところ接触不良にもゆるくもなってません。
管球王国では自分が試聴で使っているスピーカーよりかなり格上のものを接続していますし、この値段で自作してもこれだけの音は出せない・・・など書かれていますが、確かにトランスも換装せず使えていますので工作派には十分楽しめる良いアンプだと思います。最初についている6L6EH(GC)については好き好きがあると思いますが、キャッシュバッククーポンの付くお店で買えば次の差し替え球購入の資金になりますね。比較的安いEL34か、6550それともKT-88か・・・ジャズでもどんな楽器個構成演奏形態かもあると思いますが、球メーカーで構造もかなり違い、音色も思った以上に違うので自分のブログもありますが、そのあたりは管球王国75号の実験工房の記事も参考になると思います。自分の場合、あーだこうだでいじれて音楽が楽しめるオーディオ、やはり楽しいと思ってます。
投稿: 初恋天使(管理人)初恋天使 | 2015年6月13日 (土) 13時37分