60年代のオーディオ
工房を整理すると懐かしい当時の雑誌が出てきます。
当時まだ中学生。この雑誌の性格も知らなかった。実は月刊創刊してそれほど立っていず、ハードソフトの中間にある雑誌の特性骨格もまだ暗中模索であったと今は思うのですが、当時そんなこともわからず読んでいました。
いくつかの企画がありましたが、音楽家向けにステレオセットを選ぶというものもあり、音楽の専門家でありながらオーディオ機器には全く詳しくない中、試聴して選ぶというもの。
その後のオーディオブームでは考えられないこんな記事。当時ショックでした。
あこがれの高嶺の機種、最先端技術の機種が次々と落選・悪評で簡単に切り捨てられる。
そして残ったのは注目もしない方式、それも実は好評ではない。
音楽家の意地なのか、それとも高度な耳・感性か。そもそもオーディオ機器の出来が実は悪いのか・・・しばらくこの雑誌を読んでいましたが、こんな風潮は以前よりあったコーナーでしたが、後にはここまでの記事はまずなかった。
メーカーをスポンサーに持つ雑誌ですし、はたして読者も本当にそれを望んだのかどうか、高いお金を出しオーディオ評論家がほめる機器を買っても、オーディオの専門家とは思えない方から簡単に「こんなのダメ」みたいな記事はあまり読みたくなかったのでは。確かにアナログ時代で機器もまちまち、個体差も大きかったでしょうが。夢が消えてしまう実用だけになると趣味の世界の面白味は消えるのかもしれません。
もしオーディオももっとやった後年こんな記事を見てもそれなりショックでしょうが、はじめたばかりの中学生には大きな出来事、古い雑誌、資料には、見ると今でもその心の動きが残っています。
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