TU-8300再発売に思う真空管アンプキット事情
比較的最近のTU-8200の発売、そしてハイブリッドアンプ。エレキットではキットを出し続けている。その中で、数年ぶり、当時限定発売であったはずのTU-8300がTU-8300Rとして再発売される。そのあたりの事情を自分なりに考えてみました。
通販でも利用者の多いと思われるところに「キット屋」があるが、ここでは楽しい冊子「かわら版」を出している。
自分が持つのは2005年からの4冊だがそこからはいろいろが読み取れる・・・
2005年版は1枚ものの単品カタログをホチキスでとじた感じながら、各キットの回路、それも定数入りで掲載されており、貴重な自作ガイドにもなっています。
2009年版は背とじでピンク色の表紙もある現在同様のものながら、定数の記載はなく回路構成が掲載されている。
最近のものでは構成図が掲載されるのは希である。このあたりも対象層の変化があるのかもしれない。
そして大きな変化はキットの価格であると思う。10万円以下のキットで見ると2005年20機種中13機種、2009年21機種中13機種、2012年30機種中13機種、2014年18機種中6機種と一気に減ってきている。
そんな中でTU-8300はいじれるキットとして入門から改造派までふところの深いキットで約10万円という条件が合ったのかもしれません。TU-8200は定番TU-879の後継という性格が強いけれどTU-8300的な参加できるキットとして5極、UL、3結動作切り替えを実現しているので、TU-8300が担当するのは300Bというところと、5極・ビーム管の3結が挿し換えできるところの魅力になるのでしょう。部品交換ではTU-8200でもカップリングコンデンサやボリウムに対して工夫されているのは同じで、TU-8200でトランス換装機能がないのは、タンゴ系トランスの終了でそこまでしてもというのがあるのかもしれません。TU-8300のトランスもしっかりしたものがついており、タンゴトランスが入手できない今では、キットのトランスを換装して良い結果の出るトランスがすぐに思いつかない現状からは、希望としてはSGタップ付きの出力トランスでしょうが、それは300Bには不要であり、TU-8200とも競合してしまうところでしょうが、新規に検討されるところでは気になるところではないでしょうか。
自分はそのあたりを最初にTU-8300の発売された数年前に改造実験して楽しんでいました。TU-8300としては3極管の挿し換えを楽しみたいところでしょうが、直熱管各種規格など違いから挿し換えはそう容易なものではなく自分はアドバンスのキットを材料にして行いました。
詳細は以下をご覧ください。
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