実験工房 KT-88の評価 続
管球王国の記事試聴で気になるのはビンテージ管での「枯れた」という表現。
「元気がない」といのもありましたが、思い返してみるとビーム管5極管のシングルなどは初心者の製作(特に60年代)とされ3極管が実用のオーディオという時期もあって、70年代に入り、中ごろからは秋葉原店頭ではなく世田谷あたりの輸入店からの発信で海外の各種球が入手できるようになり、初ラあたりでも70年代半ばは海外ビーム管シングルも製作記事でにぎわうようになりましたが、それでもマニアはビーム管シングル(特に現代管)には一目をおくということもなかったと思います。
何を持って「枯れた」かは「元」をどうとらえるか主観なので判りませんが
やはり復刻などではオリジナルがあるわけです。古いはもちろん経年としての
「枯れた」あるのでしょうが。一方「元気」というのはオリジナルとは少し違う音ということなのでしょうか。諸氏もとめるサウンドの違いととれば、そんな感じもしますが、
誌面からどう読むかもありますが、自分の場合、日々ビンテージや現代管を日々TU-8200で挿しかえ鳴らせますので、答えは記事と比較して楽しく読めます。
動作点うんぬんに関してもバイアス電流・プレート電圧を常時球ごとに観察して定量的に見ることは確実なところでしょう。TU-8200の場合、他のTU-8300などに比べプレート電圧の低い分、バイアス電流(KT-88で20mAは大)は大きくなるところはあります。
今回の記事はビンテージ管、現行管の形状などを細かく見ていて参考になります。現行管といっても商社ブランドは時期で製造元は違うので(長い目でみると同一ブランドでも中国製であったのが東欧ロシアになったりで)単純にブランドだけでは判断できませんので。
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