楽器のデジタルとアナログ
今回トラ技の「楽器エフェクタ製作集」の記事をスタートする時、出たのがこのデジタルに対するアナログの話です。オーディオで言う「暖かい」音的な話と同列でないことは、回路が無縁の方でも、生楽器など馴染まれる方には解るところと思います。この特集や用意されたキットなどを正面から見て貰えば解るように思います。
それだからこそデジタルのシミュレーションによるアナログではなく、最近アナログ自身を乗せるメーカーが出てきたのでしょう。アナログの面白さはデジタルにはない楽器の本質であるレスポンスのアナログであって、それを回路で環境やツールを準備しなくても直感的いじれる面白さでしょう。それが歪系では脈々と流れてきたところでしょうが、それだけでは勿体ない。理解できないことが原因かもしれませんが、部品のディスコンを理由に過去に追いやるのもどうかと。工作で標準となるトランジスタやダイオードの主要品種がすでにディスコンになっていることも意外に知られていない事実です。インターネットもなく、雑誌発表や解説も充実していなかった過去、メーカー製品を開けて回路を起こし、足で部品を探していた頃に比べるとパソコンの前で原理も回路も部品も入手出来てしまう最近は夢のような世界に思います。しかし一方で検索に出ず、在庫0で廃番だからで諦めてしまうのはあまりに情熱や工夫が足りていないとても残念な感じもするのです。
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