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2016年1月28日 (木)

エレキット ヘッドホンアンプTU-HP02レビュー11 真空管アンプ比較

TU-HP02のモニターで一番気になっていたのは、所有するTU-HP-01の違いがどうかでした。すでに外観仕様などの違いは概要のレビューの回で紹介したところですが、やはり一番気になるのは音質の違いがあるかどうかです。

Imgp5099

TU-HP01はサブミュチュアの電池管ながら前段に真空管がつかわれていて後段のOPアンプが交換できるというハイブリッドタイプです。これに対してTU-HP02は初段にFETを使ったディスクリート構成というものです。

今回は比較の試聴はA/B切り替え比較です。A/Bの切り替え比較は、切り替えた音の差異によるもので差的な細かな違いは目立つ半面、全体の印象や一聴したおおきな違いに耳を奪われて細部を聴きにくい面を持っています。今回それでも切り替え試聴をしたのはすでにブログなどネットで拝見するこの2機種の比較結果から両者に共通する結果でるものと違った結果が出ているケースがあり、試聴ケースでまちまちな印象も受けることでそれも含め解明したかったというのがあります。主観や、オーディオの経験(特に真空管)によるところは予想できますが、それだけではないように思ったからです。

Imgp5098

実際にやった結論を先に書きますと、両者の違いが大きくでるソースとヘッドホンが存在する

ことと、どのあたりの音量で聴くかによっての音質差がTU-HP01の場合、TU-HP02よりも大きい感じがするというのがあります。

<音の広がりの違い>

例えば音の広がりに関しては録音品質やサウンド作りでソースの広がりが広いか(逆相成分も含め)、またノイズ成分に近い(ハスキーやディストーションなど)音が広がりに含まれるかまずあります。今回の試聴ソースなら宇多田ヒカルの曲などがそれですが、あまり大音量で聴いてしまうと違いのある特徴的音に耳が行ってしまいますがバッキングの広がりはTU-HP02の方が広がっている感じがあります。これは開発ブログでも書かれているように電源のローインピーダンス化を含め左右分離セパレーションに留意したためでしょう。この影響はアンプ部自体の構成特性でも影響が違うところでもあると思います。

<低音感の違い>

これは全体に言えることですが、TU-HP01のほうが太く、TU-HP02のほうがしまるところはしまって出るところは出ている感じがあります。TU-HP01の方が着色感はありますが個性的なところで、、これも聴く音量位置とソースで目立つもの、目立つ時があります。電源では超ESRの電解コンの良い効果が出ているところかもしれません。

このあたりもインイヤータイプではボリューム感のあるものがあって目立つものとの相乗がある感じがします。TU-HP02の場合ディスクリート構成ですので、設計者であればアイドリング電流を流す方へ、出力インピーダンスを下げる方向になり、使うヘッドホンとの組み合わせで音に変化が出る要因かもしれません。

<中高音の質感の違い>

これは歴然としているのですが、鳴らす音量でTU-HP01では結構質感が変わる感じがします。レベルよりは一体感が変わる感じで両者この部分につやがあっても全体にTU-HP02の方かクセが少なく分解能が高い感じの音です。どうしてもエネルギー感つや感のある音の違いに耳が行ってしまいがち(違うということではそれで良いのすが)、違うところは他にもあって

質感の違いとして如実に感じたのは 

What's Going On  Marvin Gaye のフィンガースナップの音の違い

Moanin' (Remastered 2013)
 Art Blakey & The Jazz Messengers の吹き込みのばこばこ音、シンバルの響きで

おそらくディスクリート構成した時のOPアンプとの開ループの帯域の違いあたりから来るものかもしれません。ピアノソロの音の違いにも影響するところだと思います。OPアンプの場合設計されるアンプでのゲインの幅が広いため、どうしても開特性としては過度な補償がされることもあり、またアイドリング電流なども固定になりますので音質面の改善コントロールには限りはあります。TU-HP02では入力のFETだけでなく真空管アンプの音への追及のために音質追及として設計自由度可能性の高いディスクリートアンプという選択がされたのだと思います。

<音量感の違い>

実はこれが今回いろいろな発見をするきっかけでした。TU-HP02の方がボリウム位置が高くなるのは画像のとおりですが、これは入力ソースの入力音量で微妙にかわります。全体の音量感で決めるか、ソロに多い中域の楽器で合わせるか、意外と難しいことに気付き、TU-HP01の方が中高域にエネルギー感、逆の言い方をすると塊になる傾向があるのかもしれません。試聴音量では人間の感度曲線は変わるので聞こえも音量感も変わりますが、アンプの歪や感度は回路や素子により直線的なものでもないのでそこが違いとなって出てくるところもあるかと思います。このあたりがTU-HP01とTU-HP02の違いとなるのかもしれません。

そのあたりが切り替え試聴でなくとも感ずる中高域の分解能の高さ、艶があっても高域がさわやかな感じ、Moanin' (Remastered 2013)
 Art Blakey & The Jazz Messengersで鳴っているシンバルの尾の響きの違いなどなのかもしれません。

切り替え試聴は差異を見つけられますが、実際にアンプで聴くのは全体の音楽的印象なのでこうした差異だけに注目するのはあくまで分析というものです。総合的な違いはまた重要です。

(続く)

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