真空管シングルアンプの時代
真空管アンプ全盛であった1960年代、シングルアンプと言えば・・・小学生のアンプ製作入門かテレビやラジオの出力部、メーカー製低価格のレシーバアンプの出力部というのが多かったように思います。そしてその多くが5極管でした。それに比べ、今はシングルアンプも十分なオーディオアンプであり、正面切ってのメーカー製パワーアンプもあります。
シングルアンプの欠点としてはA級動作であってプッシュプルアンプほど大きな出力得られない、打ち消し機能による偶数次歪の低下がない、直流磁化による出力トランスの低域レベルの低下があり、当時シングル用出力の優秀な大型トランスもなく、出力管も6AR5や6BM8というラジオテレビ球で3Wというのが製作の中心であったと思います。回路的には一部NFによる性能改善全盛の時代での構成での問題もあったと思います。
少年たちには少し出力の大きい6L6GCや6BQ5(4.5W~)というのがちょっと憧れであって、6CA7や6GB8などはほど遠く、超高級アンプのKTシリーズやアメリカにはあるという300B、送信管211など別世界の話でした。
そうかんがえると、今はとれても良い時代で、良い出力管が妥当な価格で普通に入手でき、相応の出力トランスも入手できることもありますが、ソースそしてアンプやオーディオに対する考え要望も変わったことも忘れてはならないところでしょう。
作業のBGMを300Bで聴くなど、当時の自分には予想も出来ないことだと思います。
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