シングルアンプのメリット
なんといっても回路や動作がシンプルであって、音の追及探究がしやすいことがあります。欠点と言われる歪の改善の工夫で、前段からの打ち消しついては1960年代当時小中学生であった自分にはとても理解が追いつきませんでしたが当時のラジオ技術に掲載されていたと思います。上杉氏の昭和40年代の著作には製品として大阪ステレオギャラリーQが発売した300Bシングルが出力段歪をドライバー段とで打ち消すことが出ています。300Bが商業ベースに出るのは40年代も後半以降とは思うのですが、歪の数字を下げるよりは300Bのほどのものなら歪もあえてあえて受け止めましょうと思えたかどうか。
名指揮者フルトヴェングラーの名言、「偉大なものは単純である」という言葉は心に響くものがあり、そのためのシンプルとは洗練されたということでもあると思います。
一時期、楽器の技術者をやったせいか、それぞれの機器にはそれぞれの音があって、それがどう響くかというところは大切に思います。シングルアンプ構成要素がはっきり出る気持ちの良いアンプであると思います。
« 真空管シングルアンプの時代 | トップページ | シングルアンプの課題 »
「オーディオ」カテゴリの記事
- ボイスチェンジャ(2024.08.20)
- 落札真空管のチェック(2024.08.14)
- オークション対応とアンプ接続、連休最終日(2024.08.12)
- 園まりさんのレコード入手、試聴(2024.08.06)
- 月初の処理(2024.08.01)
コメント