エレキット真空管アンプキット考新製品TU-8340
TU-8200の発売は、作り易さと出来がった音質だけでなく、積極的なオーディオへの参加:音色バラエティのアレンジや自分なりの鳴らし方まで楽しめるものでした。しばらくパワーアンプの新製品はありませんでしたが今回はいよいよプッシュプル(PP)アンプのキットです。
ご承知の方も多いと思いますがPPアンプは10W以上の出力も得易く、偶数次歪の打ち消し、電源リップルの打ち消し効果などもあります。また出力トランスも直流磁化による低域特性減もないので特性の良い実用アンプとなります。このあたりが1960年代の真空管アンプ全盛時代からPPアンプの利点として優勢であったところで、部品点数や位相反転回路による回路の複雑化などがあっても好まれたところです。
確かに当時、シングルアンプは入門、年少者用とされた感じで、1970年代後半、希少3極管で優秀大型出力トランスを使ったシングルアンプが続出してからはシングルアンプへの認識も変わって行った感じもします。
PPアンプでは優秀な出力トランスが必要で、PPでの出力合成ではどうしても不平衡分、特に超高域で発生し易く、音質の好みとして意見が分かれるところでしょう。しかし大出力の点は音質でDレンジに余裕があるところですが、エレキットのアンプもそうしたところに踏み込んできたのは楽しいところです。PPアンプには調整の問題があり、DCバランス、ACバランスをどうクリアするかもあります。エレキットアンプの魅力である作り易さと出力管の差し替えバラエティは期待されるところです。PPアンプということで大型となりますがカラーデザインはTU-8200を継承するもののようです。今、大変気になるキットです(続)
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