エレキット TU-8340の出力管とバイアス方式
ネットを見ると記事も多いのですが一部を除くと大半はメーカーのプレスリリースに従ったもののようです。今回も出力管差し替えのできるキットですが、最初に付属するのはEL34(6CA7)で、たぶんキット屋さんではいつものSVモデルで球なしを企画したでしょうが、少数ですでに一般市販モデルの受注になっているのかと思います。今回のアンプで採用のバイアス方式は固定バイアスとありますが完全なものなのか、TU-8200でやった自己バイアスとの中間的なものであるかはまだ解ってませんが、リリースによれば固定バイアスで、異常状態は保護に頼るということかもしれません。(挿入抵抗があればブレーキにはなるけど、電流制限にもなるので。自動計測を電圧で行うなら少抵抗を入れてになりますが・・・)
僕らが子供の頃には実用アンプにはシングルアンプは少なく、初級を避け実用となるといきなりPPアンプとなり、製作記事では、当時あった3極管の6GA4をアルティック型でドライブというのが多かったと思います。これは奇数次歪の小さい3極管でさらにPPによる偶数次歪うちけし、PPによりトランス1次に直流が流れての磁化飽和も避けられ低歪、高出力、低域ものび、ハム音も小さい・・・当時3極管には6R-A8もあった訳ですが、MT管で寿命や配線では初心者には苦労があり、第一純粋3極ではない(多極内部接続)・・・
以後入手性も良く、タフで3極管接続で高名であるEL34(6CA7)を採用ずるのは世界の名器、LUXKITでもおなじみのところ、間違いのないところでもあります。
何か、PPのアンプの出力管差し替えが新規に感じますがサンバレーアンプでは自己バイアスで対応しています。固定バイアスはもともと調整が必要でその設定で動作の重さを決めることも出来、それは出力管の種類で決めるところがあります。前述の初期製作記事には自己バイアスPPはエントリーでという感じで、調整にはテスターは必要、PPのバランスを見るにはオシロが必要。帰還回路の応答特性領域では当然、オシロスコープでの波形観測は必須ですから、環境のない読者は忠実にコピー(出力トランスは全く同じもの)する・・そんな構図がありました、
こうしてキットPPアンプが登場、そもれ自動で差し替えを調整となると、単純にバイアス設定だけでなく、DCやACのバランスをどうなのか、帰還はどのくらいかかっているのか、差し替えの球のペアはどのくいらいの範囲など、いろいろ気になってきます。
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