終戦の日

母はこの日学徒動員の軍需工場をお盆で休み、山の親戚で玉音放送を聴いた。前日まで空襲帰りのＢ２９の投弾や艦載機グラマンの機銃照射で畑を逃げ回った。ラジオの音が悪く、大人の反応で敗戦を知ったという。帰ると小田原の街は終戦の日の朝、空襲にあっていた。父は内地出征で三方ヶ原の滑走路整備の後、山梨竜王の塹壕堀りで体を壊し民家の世話に、そこで終戦を知ったらしい。ただ本当の終戦は1945年の9月で有り、占領が明けたのは1952年、自分の生まれる２年前のこと。歴史は習っていても実体験者から実感を学ぶ機会は少なくなって行く。今日は平和の大切さを感ずる敗戦の日。