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偶然でしたがオークションにレコードを見つけました。昔、日立/コロンビアにそんな製品があってそのためのサンプルレコード、そんなものがあったことを今になって知りました。このレコードに装置の売りも出ています。当時としてはまるで魔法の装置。今なら歌手を変えてしまうアプリなのでしょうが、当時は既成のレコードから歌手の声を抜き、自分で歌って挿し替える、つまりカラオケソース生成装置だったのです。説明にはどこにもカラオケの文字もなく、まだカラオケという言葉も一般的でなかった時代、収録曲でもそんな時期と思います。FM放送番組のサウンドインナウで歌手の声抜きのマイナスワンを録音していた頃、当時高校生であった自分は電子製作はできてもまだ設計は出来ないので、オーディオのチャンネルフィルターで中音を抜けば、などと試作をしていました。キャンセル原理は位相差で、センターボーカルを抜くのが正解で我流は失敗でしたが、オーディオ電子技術力は延ばすことができました。このレコードを解析しましたが特別なしかけ特にないセンターボーカルのレコード、ありがちなボーカル残響が残ります。編集機DV-7HDで取り込んで解析、R-mixでカラオケを作ってみました。ボーカルキャンセルの原理が解って、回路設計自作機器を作ったのは1970年代末でした。
昨日、日曜終了にオークション設定したものが10点ほど終わりました。梱包は大半を終えていましたが、同梱依頼などもあって追加作業。大半を午前中にほぼ発送できました。妻のオークション発送用の箱作りをしました。私の方は夜残った情報確定、決済もあって投函、丸1日で全作業を終えたので次の出品準備をはじめました。いつもと違っていたのは、アトレ吉祥寺が全館休業ということもあって街の動線も変わっていたようです。地下も通れずサンロードの先まで散策をしました。
園まりのデビューからメジャーヒットの出る前までの1962~1964年のシングルを集めたCDを入手。27曲を収め大半が洋楽ポップスのカバー曲です。そのため聴き馴染みの曲も多いです。その中に「燃える太陽」1963年という曲は自分が高校生の時聞いたエンゲルベルト・フンパーディンクの「太陽はもえているか」1970年の旋律そのものに驚きました。CDのブックレットによればロス・マルチェロス・フェリアルの「太陽はもえている」(1962年イタリア語)のカバーでネットでさらに調べたらロス・エルマノス・リグアル(1957年スペイン語)がある、ネット動画で観ることができました。懐かしい曲のオリジナルをさかのぼることも便利な時代になったと思います。
昨晩はDV-7サロン会議を開催しましたが参加4名で、お盆の影響ではと話がでました。それでも会費が安いこと~WiFiの話までいろいろありました。まとめは来月のDVDで会員には配布致します。いつもなら、母の終戦の話になるのですが、その母が亡くなってもう半年になります。母は79年前のこの日、動員の軍需工場を休んで墓参、親戚の家に叔父と二人で行って終戦の玉音放送を聴いた・・・納骨の時、叔父から聴いたのは国鉄の駅だったとのことで、初めて知りました。母没後の片付けで出て来た資料を見ると確かにこの日、動員を休む届が出ていたことが判り、あらためて母の記憶が正しかったことがわかりました。母も亡くなり、親戚うちの戦争体験者は僅かになりました。
少し前の落札ですがそのままになっていました。以前作ったアンプに挿して確認することにしました。真空管は有名な6BM8のトランスレス管で32A8 。整流管35W4と3球でスピーカーの駆動できるステレオ・アンプが構成できます。中学1年の時に初めて真空管アンプを作った回路ですが、電源トランスレスでACの差し込み方向を決めないとアース側で感電しました。画像のアンプは一から設計作り直し、電源トランスレスの代わりの絶縁トランスを搭載しています。当時は出力トランスはスピーカーに付いたものでしたが、後年はUL端子付きの出力トランスがシャーシに乗っているのでアンプ外観も変わり、動作も5極/UL/3極接続選択できます。課題の真空管は皆良品で、外観からはほぼ未使用からかなりの中古まで1本だけノイズが出ましたが接続ピンが汚れていました。音質差はありません。その違いがわかるほど電気動作に違いがない、アンプ自身の着色度が大きいなど。余談ですがエージングによる音変化には聴き慣れバイアスを引く必要があります。
本日は8月8日ということで、ヒップホップ・カルチャーに影響を与えたリズムマシン「TR-808」をお祝いする #808day です。このリズムマシンを開発した菊本忠男さんは昨年から今年にかけNHKのTVに複数回出てTR-808の話をしています。私は10年ほど菊本さんの直属の部下で製品や開発をまとめたこともあって昨年上京された際に食事の誘われ、懐かしい話をしました。技術者にとっては偉業と思いますが誇ることもないのが菊本さんらしいです。作ったものをミュージシャンが使って現在があるということなのでしょう。ただそうしたものを作ったからこそなのですが。TR808の音を出す仕組みは楽器的なのです。アナロ グ時代の楽器設計は職人芸でして、理解できる人は限られるかもしれません。
デビューから2年、13枚目のシングル。1964年発表、この頃までは洋楽ポップスが多かったようです。ヤフオク即決で午前届いたのですが、妻通院で、私は買い物。ウォーキング、午後からは模型素材の整理・廃棄で夜になってしまいました。久々にアナログレコードをかけたのですが、製作してから47年使っているアナログプレーヤにとって半年のブランクはたいした事はないのでしょう。いきなり快音が響きました。カートリッジはシュアーのV-15 、パワーアンプは300Bのシングル。後年の歌謡曲より丁寧に歌われている感じもするのは聴きなれた洋楽ポップスのためなのか、それにしても60年前のレコードから聴こえる声は自然で豊か、アナログシステムの魅力です。300BはWEも持っていますが勿体なく本日はPSVANです。60年代、70年代と人気のV15でしたが、今聴いても優れたものがあります。
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